この方法は、まさにその名が言い表すとおり、PRNによって決められたシーケンスに応じて、広帯域にわたって周波数から周波数へとキャリアをホップさせます。ホップが実行される速度は元の情報のデータレートによって決まりますが、高速周波数ホッピング(FFHSS:Fast Frequency Hopping)と低速周波数ホッピング(LFHSS:Low Frequency Hopping)に分類することができます。後者の方式が一般的で、いくつかの連続データビットで同じ周波数を変調します。一方、FFHSSは、各データビット内に複数のホップが存在するという特徴があります。
完全なSS通信リンクには、高度で最先端のさまざまな技術と規律が必要となります。これには、RFアンテナ、強力で効率的なPA、低ノイズで高直線性のLNA、小型のトランシーバ、高分解能のADCとDAC、高速低電力のデジタル信号処理(DSP:Digital
Signal Processing)などがあります。設計者や製造業者は、競争あるいは協調しながらSSシステムを実装する努力を続けています。
同期の問題を解決できる方法はいくつかありますが、その多くは、実施に数多くのディスクリート部品を必要とします。最大の突破口は、DSPと特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)に存在するものと思われます。DSPは、SS信号を多くの小さな部分にスライスしてから、これを解析、同期、及び逆相関する、高速の演算機能を提供します。ASICチップは、VLSI技術を用いることにより、またあらゆる種類のアプリケーションに適した汎用的な構成要素を作り出すことによって、コストが削減されます。