キーワード: バッテリモニタ, 電流測定, パワーアップ, バッテリ監視, 測定電流, DS2762
関連製品
要約:DS2762高精度バッテリモニタによって、Li+ (リチウムイオン)セルのモニタリングと保護が可能になります。デバイスを起動するとき、DQ端子の状態、パワーモードビット(PMOD)、およびバッテリ電圧が、デバイスの移行モード、およびCharge Control (CC)端子とDischarge Control (DC)端子の応答に影響を与えます。このアプリケーションノートでは、予想される多くの起動シナリオで生じる状態について詳しく説明します。
DS2762の起動
DS2762は、パワーオンリセット(POR )シーケンスを完了するとアクティブモードに移行し、その後、セル電圧、DQ端子の状態、およびPMODビットに基づいて、スリープモードに移行する必要があるかどうかを決定します。SWENビットが電源オン時にDS2762の動作に影響を与えることはありません。
以下に示すDS2762の起動のケースでは、デバイスのすべてのEEPROM は、PORシーケンス中にシャドウRAM にリコールされます。また、起動時には、電流積算レジスタ(ACR )とユーザRAMの状態は不定です。
以下の表に、このアプリケーションノートで考察する起動時の条件を記載します。
Case
Power-Up Conditions
PMOD
SWEN
DQ
VIN
A
1
--
0
> VUV
B
--
--
0
< VUV
C
0
--
0
> VUV
D
--
--
1
> VUV
E
--
--
1
< VUV
ケースA:DQ = 0、PMOD = 1、セル > VUV
DQがローでPMODが1の場合、DS2762はアクティブモードで起動し、CC端子とDC端子はローに駆動され、PAC+出力はイネーブルになります。その後、DQが2秒間ローであることが検出されるとデバイスはスリープモードに移行します。このとき、DC端子はセル電圧にプルアップされ、PAC+端子はディセーブルになります。デバイスがスリープモードのとき、PAC+端子はローにプルダウンされます。CC端子はPAC+にプルされるので、ローとなりますが、充電用FET はこの時点でディセーブルになります。
図 1. DQ = 0、PMOD = 1、セル > VUV
ケースB:DQ = 0、セル < VUV
セル電圧がVUV 未満であることを除き、すべての条件がケースAと同じ場合、電圧低下条件が検出されると起動後100msでデバイスはスリープモードに入ります。デバイスがスリープモードに移行すると、DC端子はセル電圧にプルアップされるため、PAC+はディセーブルになります。CC端子はPAC+にプルされるのでローとなりますが、充電用FETはこの時点でディセーブルになります。このケースでは、PMODがDS2762の動作に影響を及ぼすことはありません。
図2. DQ = 0、セル < VUV
ケースC:DQ = 0、PMOD = 0、セル > VUV
DS2762がVUV を超えるセル電圧の場合に、起動したときにDQがローでPMODが0の場合、デバイスはただちにアクティブモードに移行し、その状態を維持します。CC端子とDC端子は起動時にローに駆動され、変化しません。
図3. DQ = 0、PMOD = 0、セル > VUV
ケースD:DQ = 1、セル > VUV
DS2762がVUV を超えるセル電圧で起動されたときにDQがハイの場合、デバイスはただちにアクティブモードに移行し、その状態を維持します。起動時に、DS2762はプレゼンス検出で応答するため、DQはローにプルダウンされます。CC端子とDC端子は起動時にローに駆動され、それ以降は変化しません。このケースでは、PMODがDS2762の動作に影響を及ぼすことはありません。
図4. DQ = 1、セル > VUV
ケースE:DQ = 1、セル < VUV
セル電圧がVUV 未満であることを除き、すべての条件がケースDと同じ場合、最初の100msの間は同一の波形ですが、100msが経過すると、電圧低下条件が検出され、デバイスはスリープモードになります。その時点で、DC端子はセル電圧にプルアップされるため、PAC+はディセーブルになります。CCピンは、最初の100msの間はローに駆動され、次にデバイスがスリープモードに移行すると、CC端子はPAC+にプルされるため、ローとなりますが、充電用FETはこの時点でディセーブルになります。
図5. DQ = 1、セル < VUV
まとめ
DS2762に電源を印加したときの保護用端子の状態は、PMODビット、DQライン、およびセル電圧の設定によって決まります。このことは、デバイスへの電源が一時的に消失するような事態から回復するための回路とソフトウェアを設計するときに重要となります。
フィードバックをお寄せください。 内容に満足されましたか、あるいは満足されていませんか?もっと良いページにできると思いますか?あるいは、単なるコメントでも結構です。フィードバックをお待ちしています。 —マキシムはお客様からいただく訂正、提案を元に改善していきます。
このページを評価し、フィードバックを送信する。
APP 3065: Sep 09, 2004
アプリケーションノート3065,
AN3065,
AN 3065,
APP3065,
Appnote3065,
Appnote 3065