この時点で、なぜそれが問題なのか疑問に思われるかも知れません。出力スペクトル中でその周波数におけるコモンモードエネルギーがゼロの場合は、恐らく問題ないでしょう。しかし、ピークの生じる周波数がD級スイッチング周波数と一致する場合は、スピーカおよびケーブルに大きな電圧出力の偏位が発生する可能性があります。さらに、MAX9704をスペクトラム拡散変調(SSM)動作モードで使用している場合、オーディオ帯域より上にかなりのノイズエネルギーを生じることで、ダンプ不足のフィルタを暴走させる可能性があります。スペクトラム拡散モードはピン選択可能なオプションであり、スイッチング期間をサイクル単位でランダムに変化させることによって、高周波スイッチングエネルギーを「白色化」し、振幅を小さくするものです。このスペクトラム拡散アプローチには、フィルタレス設計においてEMI規制の遵守を容易にする効果もあります。
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