 |
 |
 |
|
|
 |

| アプリケーションノート 780
|
アップストリームCATVアンプ選択ガイド |
要約:ケーブルモデムとCATVシステム用のアップストリームドライバアンプMAX3503、MAX3505、MAX3507、MAX3509、MAX3510、MAX3514、およびMAX3516を見分けるための選択ガイドです。各製品は、DOCSIS®とEuroDOCSISの規格を満足しています。
はじめに
このノートは、マキシムのアップストリームCATVアンプファミリの特長と機能を比較するものです。6つの製品について記載し、主要な機能の違いと性能グラフを示しています。
MAX3510
MAX3510は、発売されると直ちにアップストリームCATVアンプの業界標準となりました。これは、電流駆動出力を備えた差動入出力を特徴としています。MAX3510は、DOCSISのバーストオン/オフトランジェントのレベルを大幅に上回っています(図1を参照)。MAX3510は、60dBmV出力で37mVP-Pの最大トランジェントレベルを保証し、7mVP-Pの標準性能を達成しています。これは、DOCSISで規定された100mVP-Pの制限値をはるかに下回るものです。MAX3510は、DOCSISの帯域内送信ディセーブルモードのノイズ要件である-59dBmVも上回っています。MAX3510の最大送信ディセーブルモードのノイズは、-40℃~+85℃の範囲で最大-70dBmVです。
 図1. DOCSISのバーストオン/オフトランジェントレベル
MAX3514
MAX3514は、EuroDOCSISの拡張周波数範囲(65MHz)に対応するために発売されたものです。MAX3510と同様、差動入出力を特徴とし、電流駆動の出力を備えています。また、温度と利得コードワードに対して特に厳しい仕様が設けられています(図2を参照)。利得変動は標準で±1dB (固定利得コード0℃~+85℃)であり、ディプレックスフィルタによる1dBの帯域内リップルに対応しています。これにより、電力レベルに対するケーブルモデムファームウェアのキャリブレーションが非常に容易になります。MAX3514は、DOCSISケーブルモデムと、デュアル設計のEuroDOCSIS/DOCSISケーブルモデムについてきわめて良好に動作します。MAX3514は、新しい業界標準としてMAX3510に置き代わりつつあります。MAX3514は、ピンレベルでMAX3510と互換性があります。

図2. DOCSISのアップストリーム電力レベルとMAX3514の性能
MAX3514は、DOCSISの帯域内送信ディセーブルモードのノイズ要求である-59dBmVを上回っています。この製品の最大送信ディセーブルモードのノイズは、-40℃~+85℃の範囲で最大-71dBmVです。DOCSISでは、50dBの出力電力範囲(図3を参照)と1dBの利得ステップが要求されます。
 図3. DOCSISのアップストリーム電力レベル
実際のアプリケーションでは、42MHzの帯域エッジにおけるアンプ利得のロールオフやディプレクサのロールオフを克服するだけのより広い範囲が必要となる場合があります(図4を参照)。これは、当然ですが、個々のディプレクサの設計特性に依存するものです。
 図4. 帯域エッジの損失
MAX3514は、56dBの利得制御範囲と0.5dBの利得ステップを持ちます。MAX3514には優れた高調波性能が備わっています。データシートの仕様では、61dBmVにおいて-55dBcの第2高調波(33MHz)、および61dBmVにおいて-55dBcの第3高調波(22MHz)になります。高調波性能は、周波数の減少とともに向上します。DOCSISの帯域内統合スプリアス発射(図5を参照)に対して、余裕を持って容易に満足できます。
 図5. DOCSISの統合スプリアス発射の制限値
MAX3509
MAX3509は、MAX3510の全機能を実現していますが、より大きな出力振幅(+68dBmV)を提供できます。この際だって顕著な特徴は、電圧駆動によるほぼゼロオームの差動出力であり、このため、外付けの回線終端(たとえば、10dBカプラを経由)を備えたシステムで使用することが可能です。1:1の出力トランスを使用できるので、この製品により所定の電源から最大限の駆動レベルを得ることができます。スタンバイ電流は7.8mAに過ぎず、電力の影響を受けやすいアプリケーションにおける平均電力損失が低減されます。
MAX3517
MAX3517は、基本的には、MAX3514に外付の出力マッチング抵抗を追加したものです。このようにきわめて優れた自由度を備えているため、出力トランスとディプレクサのソースインピーダンス特性をカスタムで調整する場合に非常に役立ちます。
MAX3516
MAX3516は、ケーブル電話とデジタルセットトップの高出力電力を取り扱うために発売されたものです。これは基本的に、MAX3514に3dB利得と、耐熱性を向上した露出パドル(EP)付きパッケージ20TSSOP-EPを追加したものです。このEPは、熱ヒートシンクとして機能し、信頼性を向上しています。
MAX3503
MAX3503は75Ω負荷に61dBmV (QPSK)を駆動します。3.3V電源を使用することで5Vレギュレータおよびそれに関した電源回路が不要になり、BOMコストが低減されます。利得制御は0.5dBステップで利用可能です。この製品は5MHz~65MHzの周波数範囲で動作します。
MAX3505
MAX3505は、基本的に5V電源で動作するように設計されたMAX3503です。MAX3505は優れた直線性を備え+64dBmVを供給可能です。
MAX3507
MAX3507は+63dBmV出力を生成可能です。オンチップのアンチエイリアスローパスフィルタはBOMコストを削減し大幅なスペースの削減を実現します。オプションの正スロープジェネレータはシステム設計の柔軟性を提供します。
MAX3532
MAX3532は、新たな設計用にはお勧めできません。これに置き換わる製品としては、MAX3510、MAX3514、およびMAX3516があります。
市場別選択ガイド
|
Market
|
Part
|
Features
|
|
DOCSIS Cable Modem
|
MAX3510
|
56dB gain range, 1dB gain step, 20-pin QSOP
|
|
EuroDOCSIS Cable Modem
|
MAX3514
|
Pin-for-pin compatible with MAX3510, 0.5dB gain
step, tight gain control, 20-pin QSOP
|
|
DOCSIS/EuroDOCSIS Cable Modem (Module)
|
MAX3514
|
Pin-for-pin compatible with MAX3510, 0.5dB gain
step, tight gain control, 20-pin QSOP
|
|
U.S. Set-Top Box
|
MAX3510
|
56dB gain range, 1dB gain step, 20-pin QSOP
|
|
European Set-Top Box
|
MAX3514
|
Pin-for-pin compatible with MAX3510, 0.5dB gain
step, tight gain control, 20-pin QSOP
|
|
DVB Set-Top Box
|
MAX3516
|
20-pin TSSOPP-EP
|
|
Cable Telephony (Circuit Switched)
|
MAX3509
|
68dBmV, low output impedance, 20-pin TSSOP-EP
|
|
Cable Telephony (Packet Switched)
|
MAX3514
|
Pin-for-pin compatible with MAX3510, 0.5dB gain
step, tight gain control, 20-pin QSOP
|
|
Open Cable Set-Top Box
|
MAX3516
|
20-pin TSSOPP-EP
|
|
DOCSIS 2.0
|
MAX3503
|
3.3V supply, 20-pin QFN
|
|
MAX3505
|
+64dBmV, 20-pin QFN
|
|
MAX3507
|
Positive slope generator,
Integrated anti-alias filter, 28-pin QFN
|
|
MAX3514
|
Industry standard, 20-pin QSOP
|
|
MAX3516
|
High reliability exposed paddle 20-pin TSSOPP-EP package
|
電力性能別選択ガイド
|
Power (dBmV)
|
Harmonics
|
Supply Voltage
|
Part
|
|
66
|
-56dBc 2HD, f = 33MHz POUT = +66dBmV
-53dBc 3HD, f = 22MHz POUT = +66dBmV
|
9
|
MAX3509
|
|
64
|
-55dBc 2HD, f = 33MHz POUT = +64dBmV
-50dBc 3HD, f = 22MHz POUT = +64dBmV
|
5
|
MAX3516
|
|
61
|
-55dBc 2HD, f = 33MHz POUT = +61dBm
-55dBc 3HD, f = 22MHz POUT = +61dBmV
|
5
|
MAX3514
|
|
59
|
-55dBc 2HD, f = 33MHz POUT = +59dBmV
-54dBc 3HD, f = 22MHz POUT = +59dBmV
|
5
|
MAX3510
|
|
63
|
-58dBc 2HD, f = 33MHz POUT = +63dBm
-53dBc 3HD, f = 22MHz POUT = +63dBmV
|
5
|
MAX3507
|
|
64
|
-55dBc HD2, f = 33MHz POUT = +64dBmV
-55dBc HD3, f = 22MHz POUT = +64dBmV
|
5
|
MAX3505
|
|
61
|
-55dBc HD2, f = 33MHz POUT = +61dBm
-55dBc HD3, f = 22MHz POUT = +61dBmV
|
5
|
MAX3503
|
DOCSISはCable Television Laboratories, Inc.の登録商標です。

| 関連製品 | |
APP 780: Jul 10, 2003
|
|
|
自動アップデート
お客様が関心のある分野でアプリケーションノートが新規に掲載された際に自動通知Eメールの受信を希望する場合は、EE-Mail™にご登録ください。
フィードバックをお寄せください。 内容に満足されましたか、あるいは満足されていませんか?もっと良いページにできると思いますか?あるいは、単なるコメントでも結構です。フィードバックをお待ちしています。—マキシムはお客様からいただく訂正、提案を元に改善していきます。
このページを評価し、フィードバックを送信する。
|
|
 |
|
 |
|
|