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アプリケーションノート 927

電流検出ICによる過電流破損の防止

要約:このアプリケーションノートは、回路電源電圧の負荷電流を監視するための電流検出アンプの使用について説明します。電源から引かれている電流があらかじめ決められたレベルを超えると、外部パストランジスタが開いて電源から負荷を除去します。別の外部トランジスタが入力を負荷にクローバーし、過電圧を回避します。回路がマニュアルリセットされるまで、OFFステートがラッチされます。

CMOSインタフェースICは、電子機器間の有線接続の出入口の役割を果たします。外部接続部分の取り扱いを間違うと、グランドへの短絡や印加された電圧に起因するラッチアップによってインタフェースICが損傷することがあります。しかし、一般的に短絡とラッチアップは短時間であれば安全です。(ラッチアップは、ゲート端子をグランド以下またはVCC以上の電圧にするとトリガされることがあります。)

図1に示すように、IC1はインタフェース回路への電源電流(IS)を監視し、ISが設定されたスレッショルドを超えるとインタフェースの電圧と電流を迅速に除去します。通常動作中、IC1のOUT電流(ISの1/2000)はR3を通じてロジックローレベル(IC2の低い方のNORゲート)に流れます。

図1. 電源電流をブロックし、電源電圧をクローバーで阻止することにより、本回路は外部ラインの障害からインタフェース回路を保護します。
図1. 電源電流をブロックし、電源電圧をクローバーで阻止することにより、本回路は外部ラインの障害からインタフェース回路を保護します。

障害条件(図のR3の値でIS > 50mAとして定義)では、増加しつつあるOUT電流がR3の両端に1.2Vを生成し、これによりセット/リセットフリップフロップ(IC2)がピン4でローからハイへの遷移を引き起こします。この動作でインタフェースがシャットダウンします。即ち、Q1がインタフェースの電源電流をブロックし、Q2が「クローバー」動作でインタフェース電源の過電圧を阻止します。クローバーがないと、外部過電圧障害がQ1の寄生ダイオードおよびインタフェースICを通じてメイン電源電圧を引き上げてしまう場合があります。(正電源は、電流をシンクすることを要求されると電源電圧が上昇する傾向があります。)

(ほとんどのMAX471回路がそうですが) R3がグランドでなくフリップフロップ出力に接続されているとQ1とQ2の制御にヒステリシスが導入されます。そうでない場合は、発振が発生することがあります。Q1がターンオフされて障害電流が除去されると回路が通常動作を再開しようとするためです。R2およびD1は、ブレーク・ビフォ・メイク動作を提供し、Q1およびQ2が電源電圧を短絡するのを防ぎます。一度トリップすると、回路はS1でマニュアルリセットさせるまでラッチされた状態に留まります。

メイン電源とQ1~Q2ノードの間に障害インジケータとして電流制限抵抗付LEDを接続することもできます。その他の追加機能としては、R3の両端にコンデンサを接続すると「遅断」効果が得られます。また、高精度リファレンスとコンパレータ(MAX931等)を使用することにより、R3の電圧をより高い精度で検出することができます。

同様のアイデアがEDNの4/25/96号に掲載されました。


関連製品  APP 927: Apr 25, 1996
MAX471 高精度、ハイサイド電流検出アンプ フルデータシート
(PDF, 136kB)

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