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アプリケーションノート1003

TINI:よく聞かれる質問

要約:TINI®プラットフォームについてよくある質問にお答えします。導入方法、ソフトウェア設定およびリファレンス設計などの情報を含みます。

TINIランタイム環境とは何ですか?

IPネットワークが普及するにつれて組込みシステムをネットワーク接続可能にする必要が出てきました。しかし、ネットワークプロトコルはコーディングが複雑になる傾向にあり、長期に渡る繰返しテストが必要です。TINIランタイム環境は、マキシムのIP用マイクロコントローラのためのネットワーク・アプリケーションを書くのに必要なすべてのソフトウェア基盤を提供します。このランタイム環境では、インターネット基準の準拠が確認されている完全TCP IPv4/v6プロトコルスタックが提供されています。このネットワークスタックは、マルチタスクオペレーティングシステム(TINI-OS)によって動作しています。ランタイム環境とその内蔵APIを用いることで、開発者は組込み型のネットワーク・アプリケーションをすぐに書くことができます。

どのマイクロコントローラでTINIランタイム環境を使用できるのでしょうか?

TINIランタイム環境はマキシム製造のマイクロコントローラで動作するように設計されています。ランタイム環境の利用を目的に開発された最初のマイクロコントローラはDS80C400ネットワークマイクロコントローラです。ネットワークマイクロコントローラDS80C400の前身であるDS80C390もまたTINIランタイム環境を利用することができます。

DS80C400の特長は何ですか?

  • 4クロックサイクルの8051コア
  • 16Mbの連続アドレス
  • 10/100 Base-T Ethernet MAC
  • 最大75MHz動作
  • 低電力モード
  • 3つのシリアルポート
  • 24本の汎用I/Oピン
  • 1-Wire®マスタ
  • 64k ROM
    • 完全なTCP/IP v4/v6ネットワークスタック
    • メモリ管理
    • マルチタスクオペレーティングシステム
    • 自動ネットワーク起動

どんなTCP/IPプロトコルがサポートされていますか?

現在サポートしているネットワークプロトコルについては下記をご覧下さい。
  • PPP
  • IP v4/v6
  • TCP
  • UDP
  • IGMP
  • ICMP
  • DAD
  • SMTP
  • DHCP
  • FTP
  • HTTP
  • TELNET

どんなネットワークインタフェースがサポートされていますか?

LANおよびWANもTINIスタックを用いて接続することができます。Ethernetを直接サポートしているのでLANに接続した設計が可能です。PPPによりシリアル上IPが可能になり、ワイヤレス接続のネットワークまたはアナログモデムを用いた電話線を通してのネットワークをサポートします。

IPv6とは何ですか?なぜこのネットワークスタックにIPv6がサポートされているのですか?

現在、世界中のほとんどの場所でIPv4が使用されています。しかし、これからは多くの新製品が次世代IPプロトコルであるIPv6をサポートする必要が出てくるでしょう。このTINIランタイム環境は、IPv6をサポートした初の8ビット組込みソフトウェアです。現在、IPv6はアジア市場において、特に日本で大変重要になっています。アジアで、IANA¹によって割振られたユニークなグローバルIPアドレスが不足しているためです。シスコシステムズ社、サンマイクロシステムズ社、マイクロソフト社などの企業は、すべて現在IPv6をサポートしているか積極的に導入しようとしています。IPv4ネットワークのアドレスの不足を解決するために今後数年間はIPv6のサポートが必要となるでしょう。

どんなI/Oプロトコルがサポートされていますか?

このランタイム環境で提供されているI/Oインタフェースには下記のものがあります²。
  • シリアル(RS-232/485)
  • SPI™
  • パラレル
  • I²C
  • 1-Wire
  • CAN

追加I/Oプロトコルはサポートされますか?

もし異なるI/Oプロトコルが必要であれば、サポートしているAPIはJava™言語、C言語または8051アセンブリ言語で書くことができます。アセンブリ言語のルーチンはJavaからアクセスすることができ、外部イベントや高速I/Oへのリアルタイム応答も可能になります。

TCP/IPスタックの使用料を支払う必要はありますか?

他のネットワークソリューションと異なり、マキシムはROMベースのTCP/IPスタックの使用料を請求しません。

TINIオペレーティングシステムから得られるソフトウェアやマキシム提供のサンプル/コード例の使用料を支払う必要はありますか?

いいえ、ありません。お客様は設計に必要なサンプル/コード例を使用または適応させることができます。しかし、TINI Javaランタイム環境を使用する際、DS2502P-E48はネットワークMACアドレスを取得するために必要となります。加えて、DS2502P-E48を使用することによりTINIランタイムのライセンスに同意したことになります。他のソースからEthernet MACアドレスの入手を希望する場合は、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

マキシムのハードウェアリファレンスデザインを基に設計した製品に対して使用料を支払う必要はありますか?

いいえ、ありません。

マイクロコントローラはネットワークから起動することができますか?

はい。常にオンの状態の信頼性を確保するための主な特長として、自動ネットワーク起動をサポートしています。

自動ネットワーク起動の利点は何ですか?

自動ネットワーク起動により、組込み設計の信頼性が高まります。ネットワークからアプリケーションをローカルメモリにダウンロードし、そのアプリケーションをマイクロコントローラから実行することができます。これにより不揮発性のローカルストレージが不要になります。また、ネットワーク起動の重要な利点として、もう一点、アプリケーションを遠隔で更新できるということが挙げられます。

ネットワークがダウンしてもマイクロコントローラは実行することができますか?

はい。ネットワーク障害の際、マイクロコントローラはダウンロードされた最新アプリケーションを実行することができます。

TINIランタイム環境は、どのようなソフトウェア言語をサポートしていますか?

アプリケーションはJava言語および/またはアセンブリ言語を用いて書かれます。C言語アプリケーションはKeil社またはIAR社の開発ツールを使って書くことができます。詳細についてはhttp://files.dalsemi.com/tini/ds80c400/c_libraries/ (English only)を参照してください。

ランタイム環境の現バージョンは何ですか?

表1.
I/O Interfaces 1.0x 1.1x
RS232 Serial Up to 4 Up to 4
1-wire 2 2
I²C 1 1
RS485   1
SPI   1
CAN 2 1
Networking
Full TCP/IP Stack
PPP
IPv4
IPv6  
DAD  
ND  
UDP
IGMP
ICMP
SMTP
DHCP
FTP
TELNET
HTTP
Java Features
Processes 8 8
Threads 16 16
Serialization  
Dynamic Class Loading  
Reflection  
Primitive Types All All
Negative Methods Assembly Assembly
IEEE 754 Floating Point
API Packages
Java API Version JDK³1.1.8 JDK 1.1.8/1.3/1/44
java.lang
java.io
java.util
Java.net
java.comm

どのように開発を始めたらよいのでしょうか?

  • TINIm400検証モジュールの使用開始についてはApp Note 612 (English only)を参照してください。


  • TINI評価キットの回路図は公開していますか?

    はい。検証モジュールの回路図は、http://files.dalsemi.com/tini/reference_designs (English only)で入手することができます。

    他にオンラインで入手できる情報はありませんか?

    TINIに関するスレッドは技術的な質問のための情報交換フォーラムです。参加登録を希望される方は http://discuss.dalsemi.comにアクセスして下さい(英語による参加となります)。


    ¹IANA - Internet Assigned Numbers Authority
    ²DS80C400用Bit-bang SPIライブラリが入手可能です。
    ³JDK (Java開発者キット)はサンマイクロシステムズ社より無償配布されています。JDKで定義されたAPIによりJavaプラットフォーム性能が規定されます。Java APIのランタイム環境の大部分はJDK1.1.8基準に準拠しています。
    4シリアライズ、動的クラスローディングおよびリフレクションはJDK1.2にある定義に準拠します。IPv6サポートはJDK1.4で初めて導入されました。

    1-WireはMaxim Integrated Products, Inc.の登録商標です。
    JavaはSun Microsystems, Inc.の商標です。
    SPIはMotorola, Inc.の商標です。


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    その他の情報  APP 1003: Sep 25, 2007
    DS80C390 デュアルCAN高速マイクロプロセッサ フルデータシート
    (PDF, 2MB)
    無料
    サンプル
    DS80C400 ネットワークマイクロコントローラ フルデータシート
    (PDF, 2.1MB)
    無料
    サンプル
     

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