MAX1462は、信号の調整に革新的な概念を取り入れています。つまり、16ビットのアナログ-ディジタルコンバータ(ADC)の出力が、指定の温度範囲においてディジタル的に補正されます。この機能は、自動車、工業、および医療市場セグメントにおけるセンサやスマートバッテリのようなアプリケーションに容易に利用できます。ディジタル補正は内部のディジタル信号プロセッサ(DSP)、およびユーザ設定されたキャリブレーション係数を含む内蔵の128ビットEEPROMによって行われます。調整された出力は、12ビットのディジタルワードおよび内蔵の12ビットディジタル-アナログコンバータ(DAC)を使用したレシオメトリック(電源電圧に比例)アナログ電圧として利用できます。未使用のオペアンプはアナログ出力のフィルタリングに使用できます。
アナログフロントエンドは2ビットのプログラマブルゲインアンプ(PGA)および3ビットの粗オフセット(CO) DACを含んでおり、センサの出力を調整します。この粗補正された信号は、16ビットADCによりディジタル化されます。DSPはディジタル化されたセンサ信号、温度センサ、および内蔵EEPROMに保存されている補正係数を使用して調整された出力を生成します。
センサの複数またはバッチ生産は、完全にディジタル試験インタフェースでサポートされています。MAX1462に内蔵された試験機能により、次の3つの基本的なセンサ生産作業は1つの自動化されたプロセスに統合されます。
- プリテスト:ホスト試験用コンピュータの制御下におけるセンサ性能データの収集。
- キャリブレーションおよび補償:トランスデューサのプリテストデータから決定されたキャリブレーション係数および補償係数の計算と保存。
- 最終試験操作:プリテストソケットから切断せずに行われるトランスデューサのキャリブレーションおよび補償の確認。
MAX1462の評価キット(EVキット)を使用すると、ピエゾ抵抗トランスデューサ(PRT)およびWindows®ベースのPCを使用して、迅速な評価とプロトタイプ作成を行うことができます。この使いやすいEVキットは少量のプロトタイプ作成を簡潔化します。特定のセンサを使用したMAX1462を評価するに当たって、試験システムのインタフェース、キャリブレーションアルゴリズム、またはその他詳細を深く理解する必要はありません。PRTをEVキットに接続し、さらに、EVキットをPCのパラレルポートに、センサを励起源(圧力コントローラなど)に接続した後、MAX1462のEVキットソフトウェアを実行して下さい。熱補償にはオーブンが必要です。