電力線MACおよびユーザのアプリケーションソフトウェア*双方に対応可能な、初のプログラマブル電力線通信用チップセット
カリフォルニア州サニーベール ― 2005年3月1日 ― マキシム・インテグレーテッド・プロダクツ(NASDAQ:MXIM)は、高集積PHY/MACディジタルトランシーバのMAX2986と、アナログフロントエンドのMAX2980で構成される、2チップ電力線ネットワーキングソリューションを発表しました。マキシムの電力線ネットワーキングチップセットは非常にフレキシブルで、コスト効果が高くなっています。拡張性の高いプログラム機能およびMACアプリケーションプログラミングインタフェース(API)へのアクセスによって、1つのハードウェア設計に少しのソフトウェア変更を加えるだけで、世界の様々な規格に対応することができます。マキシムの高集積化のアプローチとシステムレベル志向の製品開発は、お客様の全体コストを削減し、市場投入までの開発時間を短縮します。
電力線ネットワークの従来の問題
「電力線ネットワーキング製品は何十年も前に開発されましたが、サービスの品質(QoS)、低いデータ速度、範囲の制限、相互運用性、および高コストであるという問題があるため、主流になりませんでした。」と、電力線製品のビジネスマネージャのMichael Navidは切り出しました。「そのすべてはここ数年間で変化しました。エンジニアは、ASIC設計での技術革新と、高度な信号処理技術、および最近の標準化への取り組みによって、これらの問題を克服することができました。」と、Navidは続けます。
電力線ソリューション
マキシムの電力線通信チップセットは、プログラム可能な技術を集積化しており、既存の電力線インフラを使用して安全で堅牢な高速データネットワークを提供します。電力線に接続された電子機器であれば事実上どんなものでも、配線を追加することなくデータ通信にこの技術を使用することができます。このチップセットのオープンアーキテクチャ、拡張性の高いプログラム能力、小型フロントエンド、および高集積化によって、ホームネットワーキング(LAN)、ブロードバンド(ラストマイルアクセス)、マルチメディア、オーディオ、音声、ホームオートメーション、建物および工業用オートメーション(監視および制御)、安全、およびセキュリティなどのアプリケーションや市場で最適性能を実現することができます。
プログラム能力およびMAC APIへのアクセスが比類のない柔軟性をMAX2986に提供
ディジタルトランシーバのMAX2986は、最高14Mbpsの適応型データ速度を備え、マキシムの高性能OFDM電力線エンジンを使用しています。「マキシムの電力線チップセットはMAC APIへのアクセスを提供する市場で唯一のソリューションです。この機能によって、クライアントアプリケーションは、同一プロセッサ上の電力線MACと共に操作可能で、内蔵のMAC機能と通信することができます。」と、Navidは説明しています。このAPI機能によって、ユーザは外付けマイクロコントローラを省略することができるため、部品コストをさらに削減します。APIは、MACイーサネット/MII/USB/UARTドライバ、割込みベクター、GPIO、および電力線モデムPHYへのアクセスも提供し、スペクトラム形成、およびトーンノッチングを変更して、各地域の規制要件への準拠を助けます。
鍵管理付き56ビットのDES暗号方式によって、データ伝送における最高の安全性が提供されます。さらにMAX2986は、USB、イーサネット、およびMII/rMII/FIFOホストインタフェースをオンチップでサポートし、今日のデータ量の多いアプリケーションに対応します。
高集積MAX2980が広範囲での使用を可能に
マキシムの高集積アナログフロントエンドおよびラインドライバデバイスのMAX2980は、ADC、DAC、フィルタ、およびラインドライバを備えています。MAX2980は、他社のPHY/MAC製品すべてと相互操作可能です。MAX2980は、外付け部品点数が最少で済むため、業界で最も低いシステムコストと、最小のフロントエンドの実装面積を実現します。
電力線チップセットの利点
電力線ネットワーキングは、従来のネットワーキング技術に比べ、3つの大きな利点を備えています。
「第1に、電力線ネットワークは、ワイヤレスネットワーキングと同様、新しいケーブルや特別なワイヤが不要です。」と、Navidは説明します。通常の電気サービスを備えた建物はすべて電力線ネットワーキング用のワイヤを既に備えています。壁や床下にケーブルを這わせる必要はなく、またドリルで穴をあけたり、その他の構造作業は不要です。
第2に、ネットワーク信号がいずれかの時点で一度ワイヤシステムに伝送されると、同一電気システムのどこからでもネットワークにアクセスすることができます。これによって、建物の部屋から部屋、階下や階上へ移動しても、通常の壁面ソケットから電力線ネットワークにアクセスすることができます。「実際、電力線は信号をよく伝送するため、電力線ノードは、実はワイヤレスアクセスポイントよりも広範囲なレンジを実現することができます。」と、Navidは言っています。電力線ノードはまた、厚い壁やその他の障害に起因する多くのワイヤレス信号損失の問題を免れます。
「第3に、電力線ネットワーキングはワイヤレスネットワーキングよりも安全です。電力線ネットワークのデータ信号は、ワイヤレスネットワーキングと違い、物理ワイヤにとどまっています。」と、Navidは結論づけています。信号は周囲の空間に放出されません。これは、潜在的な盗聴者が車で道を通りかかり、電力線ネットワークに侵入することができないことを意味します。
価格および入手性
「マキシムは非常に実用的な新しい電力線ソリューションを市場に紹介することができて喜ばしく思います。このチップセットは、高集積化された機能を備えており、設計者は相当の時間とコストを節約することができます。」と、Navidはまとめています。MAX2980とMAX2986は、64ピンLQFPおよび144ピンBGAパッケージでそれぞれ提供されます。チップセットの価格は、$14.00(100個以上、FOB USA)からとなっています。評価キットおよびサンプルも提供されています。
*特定顧客向けのアプリケーションプログラムはCPUランタイムおよびメモリサイズによって制限されます。
お問合せ先
マキシム・ジャパン株式会社
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