業界初の1.8Vビデオアンプ、既存ソリューションに比べて70%省電力
カリフォルニア州サニーベール ― 2007年3月7日 ― マキシム・インテグレーテッド・プロダクツ(NASDAQ:MXIM)は、業界初となる1.8VビデオアンプMAX9509/MAX9510を発表しました。
MAX9509/MAX9510は、ビデオアンプをわずか1.8Vで動作させることによって、消費電力の限界を更新します。この低電力電源とともに、これらのデバイスはマキシムのDirectDrive™技術を生かして、クリーンな負電源を内部生成します。この内部の負電源と外部の1.8V正電源を組み合わせることによって、MAX9509/MAX9510は150 負荷に2VP-Pのビデオ信号を駆動します。これらのアンプは、1.8Vの単一電源で動作し、静止電力が5.8mW、平均消費電力が11mWとなり、消費電力を70%削減します。さらに、1.8Vのディジタル電源を使う場合はアナログ電源が不要となり、大きな便益となるだけでなく、設計を大幅に簡素化することができます。これらのアンプは2mm x 2mmのTDFNで提供され、ディジタルスチルカメラ(DSC)、ディジタルカムコーダ(DVC)、および携帯電話などのポータブルアプリケーションに最適です。
標準的なビデオアンプ
従来、ビデオアンプが2VP-Pのビデオ信号を出力するのに十分な出力電圧範囲を確保するには、2.5V以上の単一電源で動作する必要がありました。それよりも低い単一電源電圧で動作すると、ビデオ出力信号が遮断されてしまいます。2.5Vが、2VP-Pビデオ信号を出力するための最低の電源電圧であるとすると、従来の競合製品では消費電力を減少させることができません。標準的なビデオアンプでは消費電力の点で限界にぶつかり、電源電圧が高ければ高いほど、消費電力は大きくなります。
MAX9509/MAX9510は、1.8V動作と、マキシムのDirectDrive技術を組み合わせて比類ない性能レベルを実現し、完全な2VP-P出力範囲を提供します。DirectDriveと同様の技術を提供する他のICメーカーでは、内蔵のチャージポンプがデバイスの使用を困難にするくらい大きなノイズを発生します。
1.8Vの単一電源を使うメリット
MAX9509/MAX9510は、既存ソリューションに比べ平均消費電力が70%以上小さくなっています。比較対照表(Comparison Table)に示すとおり、MAX9509はフィルタを内蔵しており、平均電力はわずか11mWです。フィルタのないバージョンがMAX9510で、平均電力は10.4mWと驚くほど低電力です。3.3Vで動作する標準的な競合製品のビデオフィルタアンプは最低でも46mWを消費します。
これらの1.8Vビデオアンプを使うことによって、ビデオDACの消費電力が大きく減少します。この節電が可能となる理由については、駆動電流と電源電圧で説明することができます。駆動電流はフルスケールの電圧レベルに比例し、出力抵抗値に反比例します。MAX9509/MAX9510の入力ビデオ信号は0.25VP-Pで、通常のフルスケールビデオ信号の4分の1という低いレベルになります。さらにDACの出力抵抗値は37.5 から150 に上げることができるため、ここでも4分の1になります。したがって、デバイスの駆動電流は合わせて16分の1に減少します。また、DACの出力振幅は0.25VP-Pまで下げることができるため、ビデオDACの電源電圧は3.3Vから1.8Vまで下げることができます。駆動電流と電源電圧の両方を下げることによって、DACの消費電力は大幅に削減することができます。
1.8Vのディジタル電源で動作可能
MAX9509/MAX9510の高いPSRR仕様(49dB @100kHz)はディジタル電源から来るノイズを除去することを目的としています。これらのアナログビデオアンプの駆動には1.8Vディジタル電源が使用可能で、場合によってはアナログ電源を排除し、スペースとコストを節約することができます。
DirectDrive技術のその他のメリット
歴史的に、ビデオブラックレベルをグランド近辺に設定するにはコンデンサが必要でした。DirectDrive技術は、チャージポンプとリニアレギュレータを内蔵することによって、グランドレベル以下のシンク(sync)を駆動し、クリーンな負電源を生成します。つまり、DirectDriveアプローチは、かさばる(そしてコストのかかる)出力カップリングコンデンサを排除し、ビデオブラックレベルをグランド近辺に設定します。この点が、MAX9509/MAX9510が基板スペースを節約し、コストを削減するもう1つの理由です。
トランスペアレントな入力シンクチップクランプが柔軟性を提供
設計の柔軟性を高めるために、MAX9509/MAX9510はDC結合入力をサポートし、ビデオのディジタル-アナログコンバータ(DAC)の出力に接続することができます。また、これらのデバイスはトランスペアレントな入力シンクチップクランプを備えており、異なるDCバイアスによって入力信号のAC結合を可能にします。
MAX9509/MAX9510の主な特長のまとめ
- 自己消費電力:5.8mW
- 平均消費電力:11mW
- 通過帯域5.5MHzのビデオ再生フィルタ(MAX9509)
- DirectDrive技術がビデオ出力ブラックレベルをグランド近辺に設定
- DC結合入力/出力
- トランスペアレントな入力シンクチップクランプ
- シャットダウン電流:10nA
- 1.7V~2.625Vの単一電源で動作
さらに動作保護を高めるために、MAX9509/MAX9510は-40℃~+125℃の自動車用温度範囲で提供されます。MAX9509およびMAX9510の参考価格はそれぞれ$0.49および$0.45 (1,000個以上、FOB USA)となっています。MAX9509は8ピンTDFN、MAX9510は8ピンµMAXで提供されます。サンプルおよび評価(EV)キットも入手可能です。詳細情報については、マキシムのウェブサイトを参照してください:http://japan.maxim-ic.com/MAX9509/10-Amps
お問合せ先
マキシム・ジャパン株式会社
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3-30-16
マーケティングコミュニケーション infoj@maxim-ic.com
|